株式会社芹工務店
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スタッフブログ

芹澤 覚|会長 2015.08.25

恩人の葬儀

先週の日曜日、23日は私がサラリーマンで現場監督の修行をしていた会社の先代社長の葬儀に

参列してきました。

 

私の父は「鳶芹」と言う名で建物の躯体工事(基礎などを作る仕事です。)を専門にしていました。

 

私は父が業者として入っていた建築会社に入って17年間、建築のすべてをそこで教わりました。

その会社では、監督は現場だけというのではなくて、プランも見積もお施主様との打合せや交渉、

各種申請もみなやらされました。

 

当時は人使いの荒い会社だと思いましたが、お陰で独立した時には営業以外なら何も

不安はありませんでした。

 

何よりもまっすぐ仕事に取り組む姿勢を社長から教わったと思います。

 

エピソードをひとつ

 

昔は会社で社員旅行は普通におこなっていました。

ある時、旅行先でバスに乗って観光地めぐりの途中で、社長がバスの中から何かを見つけて

バスを止めさせて「あの建物は何だ?」と言って調べに行かせたところ

その町の美術館でした。

 

山陰の倉吉だったかなあ。

社長はガイドに日程を美術館見学に変更させました。

 

その時に先輩いわく

「そんなの序の口、以前には宿に入った後で散歩中に見つけた旅館に

宿泊先を変えたこともあった。」

とのことでした。  ほんとかなあ。

 

当時、会社は伊豆の旅館工事が多く

社長は和風の大型建築に興味が集中していたようです。

ホテルやレストランなど、ヅカヅカ入っていって「断りもなく」写真を取って、

注意されてやめるようなことも度々でした。

 

社員代表の弔辞の中にも

「今から施主様のところにプランを説明にゆく時に、『ここを直せ、あそこを直せ。』

と指示されることが度々あって閉口した。しかし、それは良い物を提案したいと思う社

長の情熱だった。」

とありました。

 

会社を離れて25年経ちましたが

10年ほど前に

私の会社で新商品発表会のイベントをおこなっていたところに

突然、娘さんに付き添われて来場されました。

 

見て回って、わずか10~20分ほどでしたが

帰り際に「頑張っているね。」と言われました。

娘さんからも「嬉しいようですよ。」よ言っていただきました。

 

親子二代でお世話になりました。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

 

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