芹澤 覚|会長 2015.07.08
7月7日は長窪のO邸木工事検査でした。
現場は非常にきれいでした。
外回りはサイディングが貼り終わり、雨で待たされたコーキングの工事中でした。
トイレもゴミボックスも規定通りに整備されて敷地内には目立つゴミは見当たりません。
業者の皆様、ありがとうございます。
木工事完了検査は大工さんの仕事が終わったところで
壁・天井のボードの貼り方、ボードビスの打ち方、ピッチや
建具枠や額縁、巾木の取付具合(歪んでいないか、斜めになっていないか、膨らんでいないか)や
笠木、カウンター、階段手すりの取付具合や平滑性(逆目や凸凹がないか)や
床養生(この時点では床はまったく見えない状態です。)・・
大工仕事やこの時に見える電気、水道のチェックをします。
今回もまったく問題は発見されませんでした。
業者さんたちの環境整備の意識が盛り上がってきて
仕事の精度や現場の片付き具合は本当に良くなっています。
その点ではそろそろ社長の木工事完了検査は不要かもしれません。
しかし、この時点での私の楽しみは建物の完成した時の様子を想像することです。
外壁検査の頃では、私でも完成の姿は想像しにくいのですが
大工工事が終わったこの時点では、動線や空間などの想像は容易になるのでわくわくするのです。
大きな声では言えないのですが、やはり、色々な家が有ります。
「まあ、こんなものか・・。」とか「平均点かな。」などの家も、まれにありますが
ほとんどは、この時点でオーナー様の要望のポイントが想像できます。
オーナー様の要望がハッキリしていると提案できる家は良くなる傾向のように感じます。
そういう意味では、家造りに臨んではオーナー様も自分がどんな家を希望するのかを勉強する必要があるのではないでしょうか?
プランを自分で書きなさいなどと言いません。
それは返ってマイナスになりそうです。
どんな風に住みたいのか?
新しく出来た家でどんな生活をしたいのか?
今までの住まいで何が嫌だったのか?
どんな感じだったら気持ち良いのか?
そんなことで良いのです。
設計者はそこに向かって100%の努力でプランを提案します。
言葉を形に変える
それが設計なのだと思います。
Part2の誌上見学会は明日のお楽しみです。