芹澤 覚|会長 2015.03.12
母は「きせがわ病院」でとても良くしてもらっています。
こまめに体の位置を動かしてもらっているのですが
それでも左半身が動かないので基本的には右向きで寝ています。
先日、見舞いに訪問した時に女房が気づいたのですが
どうやら顔が歪んできているようです。
右側を下にしてばかりいるので顎が下がるのか
鼻も口も右に引っ張られるように歪んできているようです。
頬の肉も左側はスリムですが、右側はタプンタプンして膨らんでいます。
マッサージで少しは直るかと思って
顔の右側を持ち上げるように擦り上げてやりました。
心持ち直ったように見えます。
母が「きせがわ病院」で寝たきりでいるようになってから、私は色々な機会に母に触れています。
咳をすれば胸をさすり、足先が冷たければふくらはぎをこすり、母のおでこに手を当てて熱を計り、母の差し出す手を握って話しかけ、髪を撫で付け、耳たぶをつまみ、鼻を摘んでゆすり、ベッドの手すりを握る母の手が冷たくなるので手袋をはめさせ・・。
振り返れば、ほんとうによく母に触れています。
女房になど触れたことも無く、手を握った記憶も何時のことやら・・。
母が元気ならば、やはり触れることなど無いと思います。
母が寝込んでしまう前はまったく触れたことはありませんでした。
啄木の歌のような記憶もありません。
病気にならなければ触れ合うことの無かったような記憶は寂しいものですネ。