芹澤 覚|会長 2014.12.20
お客様が大工さんたちに昼食を振舞いたいとのことで
芹工の営業、監督に社長もと誘われてお昼をいただきに出かけました。
富士山がキレイに見えるところです。
現場は1階が終わって2階の上の梁をかけているところでした。
遠くから見ても「建て方やってるんだなあ。」とすぐわかります。
この頭を見るとキリンの首を連想します。
久しぶりに建て方の現場に来て、大工さんたちが動きまわって
ワサワサした雰囲気に触れると「うれしく」なってきます。
今日中に屋根の野地板まで終わるでしょう。
こんな高くて足元の悪いところで大工さんがかけやを振るったりしているとワクワクしてきます。 20~30歳ころには、監督などと言っても、大工さんにこき使われて同じ様なことをさせらていました。 でも、嫌いじゃなかったなあ。
安全ネットを広げたりして落下対策をしていましたが、剛床工法とピン工法になってからは構造材の垂直や水平がシッカリしてきたので、工事の途中で、どんどん床下地が貼れるようになって安全になりました。
2階床があるので作業もはかどります。
ちょうど工事の写真も撮ってきたので、ピン工法(金物工法)の様子を説明しましょう。
まずは土台から
手前に見える丸いリングのようなものは、土台のヒバ積層材を基礎から突き抜けてきたアンカーに固定する独楽ナットです。
形が独楽のようなのでそう呼びます。
奥は土台の上に柱が乗っています。(写真①)
この上に剛床の28mm合板を直接に張るので、金物が飛び出さないように工夫されています。
柱を土台に建てるのに「ほぞ」などは切らず、ピンを埋め込んで「ほぞ」の代わりにします。
この写真は土台を継ぎたす場所をやはり金物でジョイントしているところです。
以前の様に「ほぞ」などは切らずに金物でジョイントします。
土台に柱を建てる様子を見ましょう。
写真①の柱を建てる前はこんなふうにピンが生け込まれています。
写真の奥側に穴が開いているのが柱です。
この穴にピンを差し込むように柱を立てます。
そして、ピンに刺さっているアンカーを柱の横にある穴に通して柱を固めます。
プレカット工場内で、パソコン操作によって柱の加工をするので組み上がると全く緩みがありません。
上の1階、2階の梁も同じようにピン工法で組んでゆきます。
模擬の写真の上下に付いているピンに1階の柱と2階の柱が刺さります。
ヨコに付いている黒い金物が梁をつなぐジョイント金物です。
そこにこの梁が刺さります。
黒い金物に穴が空いてるところに、柱と同じようにアンカーピンをさして固定します。
柱や梁がつながると、こんな風になります。
ピン工法は現状では在来木造建物の15%程度です。
値段も少し高いです。
しかし、作業効率、安全性、精度の高さ、耐久性などを考えると、これからは絶対にピン工法だと考えています。
なによりも、外周の合板貼りまでの時間が半分以下で済むことが最大のメリットです。
乾燥構造材を雨に濡らす危険性が格段に減ります。
お施主様の子供さんが氷を持って遊んでいるのでよく見ると分厚い氷でした。
佐藤監督が言うには昨夜降った雨が土間に溜まって氷になったそうで
厚さ5センチ位ありました。
このところ冷え込みがキツイようです。
風邪を引かないように気を付けましょう。