芹澤 覚|会長 2014.05.08
岡田美術館について続きを・・・。
今回は、歌麿の「品川の月」と言う2メートルx3.4メートルの
大きな肉筆画が発見されて修復が済み、展示されていました。
大きな絵なのに細部が丁寧に描かれてあって、非常に迫力のある良いものでした。
「品川の月」「吉原の花」との3部作だそうですが、
この二つは残念ながら明治期にアメリカに渡ってしまいました。
「深川の雪」もヨーロッパに渡っていたものを戦前に買い戻したそうです。
戦後、東京のデパートでの展示会に一度、出たそうですが
その後50年余りまぼろしの存在でした。
それが最近になって岡田さんのところに話しが回ってきたそうです。
「品川の月」「吉原の花」の2点は大判の写真が添えられてありましたが
私の好みでは、華やかさで「吉原の花」が良かったなあ。
「深川の雪」も渋くていいですよ。
完成度では「深川の雪」がいいのかなあ。
なんて言いながら、私は全くの素人です。(えらそうにねえ。)
「品川の月」は密度が少し落ちる感じがしました。
「深川の雪」だけで30分くらい見てしまいました。
3時間の見学でしたが、あまりの質量の迫力に疲れてしまいました。
ということで、もう一度出直したいと思っています。