株式会社芹工務店
DESIGN & CONSTRUCTION
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スタッフブログ

芹澤 覚|会長 2013.10.21

〝エコカラット〟について

このところ、芹工務店のお客様の中でエコカラットがブームのようです。
完成検査に行くたびに、ほとんど、どの家でもエコカラットが使われているのです。

リビングのテレビを置く場所の後ろの壁一面とか。
玄関正面の壁一面、あるいは、ニッチにしてその中の壁とか。
トイレや脱衣室の腰壁。

濃い目のカラーでアクセントにしたり、壁と近い色でチョットだけ表情を変えたりと・・。
以前はボダータイルやモザイクタイルなどでしたが、この1年くらいはエコカラットが中心です。
なぜかしらねえ?

当社では昨年から設備機器の標準仕様のラインナップを増やしました。
オリジナルの人口大理石の天板と水槽が気に入って、
(実際、性能はダントツですよ。わたしはそう信じています。)
ずっと、ヤマハさんオンリーだったのですが
もう一つ、とんがった会社さんのタカラさんを標準仕様に加えることにしました。

ホーローにこだわったところがスゴイ。
耐久性はバツグンです。

で、軟弱にも、もう一つ。
全く尖っていないバランスの良いLIXILも加えてしまいました。
LIXILの営業さんに押し切られた感じです。
でも、デザインはとても良いですよ。

そんでもって、LIXILは総合建材、設備機器業者さんで
設備機器のほかにサッシ、木製建具、フローリング、タイルなどを扱っているので
LIXILのショールームでサッシや木製建具の打合せをすることになると
設備機器もついでにと
ここのところ、設備機器もLIXILが増えてきちゃいました。

ヤマハさん(トクラスに変わりました)やタカラさんに頑張って欲しいのですが・・。

そして、本題のエコカラットもLIXILのショールームに行くと壁全面に貼ってあるのですよ。
ショールームのお姉さんにエコカラットの特徴を説明されて
当社の完成見学会でも見てしまうと
ついつい使いたくなってしまうのでしょうね。

いえいえ、わたしとしても反対しているわけではありませんよ。
エコカラット自体はすごく良い機能を持っていますからね。
それに表情も柔らかくて良い感じですよ。
そこでエコカラットについてご紹介しましょう。

LIXILのHPから丸写ししました。

エコカラットとは
  材質は多孔質セラミックス。粘土、鉱物など微細な孔を持つ原料を焼成して
  タイル状にしてインテリアで使用できるようにした物です。
  エコカラットは焼き物ですので下地の状態(不陸等)によってタイル間に数mm程度
  の隙間が開く場合もあります。
調湿機能(結露、ジメジメ対策)
  吸放湿量が珪藻土に対し、エコカラットは4~5倍と優れた性能を有しており
  室内が多湿になると湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出して、部屋を
  一定した快適な湿度を保とうとする特性を持ちます。
  エコカラットは国内初の「調湿建材」として日本建材・住宅設備産業協会より
  登録取得。
使用場所
  常時水がかかる場所(浴室、キッチンバック)や清掃により頻繁に水汚れが
  心配される業務厨房、公衆トイレ等には使用できません。
  エコカラットは焼成したものを接着する材料なので現場成形は出来ません。
その他の機能
  カビ、ダニ抑制   壁や床を汚し、木材を腐食させるカビ、アレルギーの
            要因となるダニ。この大敵は、湿度が80%を超える
            環境で繁殖しやすくなります。エコカラットの
            調湿機能で湿度を40~70%に保とうとする性能で
            高湿度にならずにカビやダニの繁殖を抑制します。 
  シックハウス対策  シックハウスの原因となるホルムアルデヒトを使用して
            ない内装材で、他の建材から発生するホルムアルデヒトや
            トルエンを吸着し、低減させます。
            日本建築センターより「ホルムアルデヒト低減建材」として
             国内初の認定をされました。
  生活臭軽減     ペット臭やトイレ臭の原因物質であるアンモニアや
            メチルメルカプタンなどのニオイの成分を軽減します
            珪藻土より優れた脱臭効果を誇ります。
     
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調質機能やVOCの吸着はバツグンですよ。
珪藻土なんかの比ではありません。
一度、エコカラットに霧吹きで水を掛ける実験を見て下さい。
ビックリしちゃいますから。

ただし、浴室、洗濯機周り、洗面台周りなどの水のかかる頻度の高いところは
本当に止めましょう。
エコカラットが常に多量の水分を含むことでカビの発生要因になると思われます。
キッチン周りは油汚れで多孔質のトクセイを持つエコカラットは汚れやすいと思います。
上記の場所には耐水性、耐熱性に優れたツルツルのキッチンパネルが適しています。

エコカラットは施工者にはヤッカイな材料で固くて欠けやすいので
現場でのカッティングに苦労します。
ですから出来るだけ現場加工の少ない作業を選びますから場所によっては
目地が揃わないところもありますが
でも素人さんにはわからないと思います。

業者さんや工事担当は一生懸命、目地をあわせたがるのですが
わたしが指示を出して細かいカットを止めさせています。

見つけたらわたしからゴホウビをあげます。
完成見学会でエコカラットの目地違いを探してみて下さい。

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