株式会社芹工務店
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スタッフブログ

芹澤 覚|会長 2013.10.12

地鎮祭の飾り

地鎮祭で竹を立ててしめ縄を張り御幣を下げるのは
その中が神域だと示すためです。
その神域を「結界」と言います。
祭壇02.JPG
「結界」の飾り方は宗教によっても違います。
仏教も神道もキリスト教も新興宗教も「結界」はあります。
(イスラム教に立ち会ったことは無いのですがたぶんあると思います。)
が、飾り方は本当にイロイロです。
神主さんに聞いたのですが、同じ神道でも地方によってイロイロと違うようです。
祭壇背後02.JPG
静岡県の東部では笹の付いた竹を北東、南東、南西、北西に立てて
しめ縄を張り御幣を下げます。
芹工務店でもズットそうして来ましたが、1年前から
雨降りや日照りに関係なく、3メートル四方のテントを張ってその四隅に竹を縛ることに変えました。
神主さんと御施主様がその中に入ります。
式典風景01.JPG
私がズット神主さんに提案していたのが竹をやめようということでした。
竹は水揚げが早くて前日に切った竹は笹が乾いて丸まってしまいます。
だから、早起きして基礎やさんが竹を山に採りに行くのです。

無償でそんな手間ひまをかけさせるのはかわいそうだし、竹がだんだん手に入りにくくなっている昨今、「他の方法はないか?」思案していたのですが・・。
式典風景02.JPG
あまりに私が何度も問いかけるので神主さんも考えてくれて
「五色布」で代案にしようと提案して来ました。
テントの四隅に竹の代わりに木の丸棒をゆわえて、それに「五色布」をかけるのです。
「五色布」はお寺や神社にゆくと見かける「黄、紫、青、朱、白」の布です。
黄は天帝を意味して最高位の色です。
他の四色は方位を表します。
詳しくは添付した資料を御覧ください。↓↓↓
五色布説明.jpg

30年近く以前のサラリーマン監督のころに三嶋大社の客殿工事を担当した時にも
「床鎮め」や「棟上げ」などの神事の時には竹ではなく「五色布」でした。

竹よりも「五色布」のほうが本格ですから私も賛成して早速初めて見ました。
北東に紫、南東に青、南西に朱、北西に白、そして祭壇の中央には黄の布を下げました。
写真を御覧ください。
なかなかいいでしょ。
私的にはカナリ気にいっています。

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