昨年の10月の話です。
立て続けにキッチンの排水が悪いと言うご相談を受けました。
5年目のお宅と10年目のお宅でした。
どちらのお宅もキッチンで洗い流しをしていると水槽に水が溜まってくるとのことで
排水管の水の流れが悪くなったと予想されました。
排水管を切ってみると
写真1(10年目排水管)
10年目のお宅の排水管にはグルリとスケール(脂とゴミ)が付いています。
写真2(5年目排水管)
5年目のお宅の排水管はスケールが部分的でした。
しかし、食洗機の排水管を切ってみると
写真3(食洗機排水管)
管の半分にビッシリとスケールが溜まっていました。
写真4(床下配管切替)
職人さんが床下にもぐって狭い中で3メートルくらい配管の切替工事をしました。
排水管には通気配管をつけて水を流すときに空気も吸い込むことで、管の中を上手に流れるのですが、配管にスケールが付き始めると空気の吸い込みのバランスが崩れて流れにくくなります。
人間の血管と同じように、長年月の間にはある程度のスケールが付くのはやむを得ないのですが、使い方に注意すると付きにくくなります。
油脂はお湯で溶けやすくなりますし、水の量が多ければスケールは付きにくくなります。
洗い流し中や洗い流し後には意識してお湯を流したり水を多めに流しましょう。
食洗機を使うときにはお皿の油脂分は出来るだけ拭き取っておきましょう。
続く