株式会社芹工務店
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スタッフブログ

リフォーム日記 2015.05.27

24時間換気の浴室天井上換気扇の排気管脱落について

アフター部の芹澤です。
「アイシネンの高断熱・高気密で結露が少ないと言っているのに窓ガラスが結露して吸気口からの吸い込みも弱いようだ。」
とのご指摘をいただいたオーナー様宅を訪問して、点検しました。

外壁面の空気を取り入れる吸気口から空気が吸い込まれる音を聞いてみたり、手をかざして見たりしましたがあまり吸い込まれていないようです。
吸気がシッカリされている時には手をかざせば風を感じるのですが、微妙な感じなのです。
浴室天井上に設置してある換気扇本体を調べることにしました。
浴室の天井点検口を開けて見ると換気扇本体からの排気管と外壁フードとの取合い部分で排気管が脱落していました。

写真1 ルフロ配管脱落.jpg

これでは換気扇がいくら回転しても外部に排気されません。

室内天井の各所に設置された蜂の巣穴状の排気口から集められた空気は、換気扇本体を通して外へ排気されます。
室内の空気が排気されると、室内は負圧となり壁に設置した吸気口から外気の吸気が行われます。
この空気の流れが換気となるわけですが、排気管が脱落していたため空気は外へ排気されず、
室内が負圧にならないので換気ができなかったわけです。
吸気口で風を感じなかったのはこれが原因だったようです。

接続部分の緊結が弱くて排気の振動などで外れてしまったようです。
脱落していた排気管はすぐに接続して、以前とは別に工夫してより強く緊結しました。

写真2 通常の接続.jpg

アイシネンを施工した建物は高気密です。
気密が良いため、換気システムの効力が発揮されて室内全体で計画的な空気の流れが出来るわけです。
その結果、住人自身の体から出る水分や生活により発生する水分などを常時、排気することで室内の湿度もコントロールできる様になります。
気密が悪いと計算されないいろいろな場所から勝手に空気が吸い込まれて、ただの隙間風になって家全体の換気がコントロールできなくなるので、
気密が大事になるわけです。

ペアガラスとともに室内湿度を押さえる事との相乗効果で、窓ガラスの結露も発生しにくいわけですが、
排気管の脱落で排気が計画的に行われない為に、湿度が上がって窓ガラスに結露が発生していたのだと考えられます。
排気管修復の翌日には窓ガラスの結露も発生しなくなったとオーナー様からご連絡を戴きました。
効果抜群ですね。

今回の事で換気の重要性を改めて感じました。以上。

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