芹澤 覚|会長 2013.06.17
ずいぶん以前に単位の話を書いたと思いますが、
その続きが未完で残っていましたので、久しぶりに、ものの「単位」について・・・。
尺貫法について
この単位は一般生活ではほとんど使われていませんが、
住宅建設ではいまだによく使われています。
そもそも、住宅プランは909ミリメートルのグリットで設計することがほとんどです。
コレは1間(ケン)=6尺=1,818ミリメートルの半分(3尺)のグリットになります。
ただし、1桁目を丸めて910ミリメートルのグリットとするほうが現在では主流です。
メートルモジュールはまだまだ、なじめていません。
わたしもメートルモジュールのほうがよいと思うのですが
建材などは尺モジュールが主流でメートルモジュールの建材はシェアが少なく
割高になるなどのデメリットが多くてメートルモジュールは主流になれない
というのが巷間言われている理由です。
しかし、ハウスメーカーはほとんどがメートルモジュールです。
ハウスメーカーは自社の工事量が多くオリジナル部品としてメーカーに
メートルモジュールの建材を発注できますから価格的なハンデは無いのです。
メートルモジュールのメリットはまた別の機会にお話しすることにして
尺貫法に戻りましょう。
長さの単位は1尺が303ミリメートル、1寸はその1/10(約3センチ)、
1分はその1/10(約3ミリ)です。
6尺が1間で、60間が1町(約109メートル)で、
36町が1里(3.92キロメートル、おおよそ4キロ)です。
そして、6尺角、つまり、一間(イッケン)角が1坪(3.305124平米)になります。
ただし当社では6尺を1,820ミリのモジュールでプランしますので
1坪は3.3124平米で換算しています。
さて、これからがメンドウなのですが土地の単位です。
1反は300坪(991.5平米)になります。
10反で1町(9915平米、約1万平米)です。
1町が約1万平米ということは、偶然にも1ヘクタールと同じです。
100町で1平方キロメートル(100万平米)となります。
ちなみに、1アール(100平米)は約30坪で1畝(セ)といいます。
ヘクトとは100倍という意味のようで1アール(100平米)の100倍が
1ヘクタール(1万平米)になるわけです。
ついでに、1坪の1/10が1合で、1合の1/10は1勺(シャク)です。
さて、西洋の旧来の単位はどうでしょうか。
西洋も地域によっていろいろですが、イギリス流ではヤード・ポンド法になるでしょう。
小さい単位からゆけば、1インチはヤードの1/36、1フィートの1/12です。
で、1インチは2.54センチメートルで、1ヤードは91.44センチ、
1フィートは30.48センチです。
すでに、お気づきでしょうが尺貫法の1尺(910ミリ)が1フィート、
3尺(303ミリ)が1ヤードとほとんど同じです。
つでに、1インチは2.5センチ(つまり、2インチで5センチ)と覚えておくと便利です。
洋服のサイズにはつき物ですからね。
ちなみに、私のズボン(ふるいッ)は85センチで34インチです。
ただいまダイエット中です。
ダイエット報告は後日・・・。
そもそも、長さの基準を昔の人は自分の体の各部分の寸法から
割り出したようです。
その名残で、1フィートは足の長さで、1インチは親指の巾だとの説もあるようです。
さて、次は、パイントとかガロンについて調べてみました。
が・・・。
めんどうなので止めます。
ガロンもパイントもオンスも諸説イロイロあるのです。
ヤード・ポンド方の中で、オンスは常用オンス、
トロイオンス(貴金属や宝石に用いる)、薬用オンスとあるようです。
そして、パイントは英国では20オンス、アメリカでは16オンスです。
そして、アメリカでのパイントは液体と粉で違いがあるようです。
8パイントが1ガロンというのは概ね統一されているようです。
ザックリとした数字で覚えておくなら、1パイントが約1/2リットル
液体としてのオンスは約30ミリリットル
ちなみに、1ミリリットルは1リットルの1/1000で1CC(1センチ立方角)と同じです。
1ガロンは約4リットル前後です。
そして、石油でよくつかわれるバレルは英国では36ガロン、
アメリカでは42ガロンで大雑把、160リットルですが、
これもアメリカでは石油ならばそのくらいですが、
他の液体のバレルは120リットルくらいのようです。
バレルとは元々は胴の膨らんだ樽のことで、石油やワインを
この樽に詰めたことで樽の本数を数えたのがバレルの単位の始まりのようです。
こうして読んでいるとゴチャゴチャしてくるでしょ。
だから、本日はこの辺でおしまい。