株式会社芹工務店
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芹澤 覚|会長 2020.07.14

ソーラー発電買取10年目問題 ①

ソーラー発電買取の初年度のお客様(2009年11月)はいよいよ10年目が過ぎて買取が終わりました。
東京電力では固定買取終了後は、買取額は8.5円/Kwhで自動的に「再エネ買取標準プラン」に移行します。
芹工務店としてのこの問題についての見解をまとめました。

【太陽光発電買取10年目停止問題について】

2009年に最初の太陽光発電固定価格買取が始まり
その時の買取価格は48円/ kwhでした。


当社で太陽光発電固定価格買取の初年度ご利用のお客様の例で
年間の電気使用状況は
太陽光発電量が3,098kwh/年
太陽光電気使用量が465kwh/年
売電量は2,633kwh/年になり
年間の売電額は2,633kwhx48円=126,384円になります。


買取期間満了後の買取価格は8.5円/ kwhで
年間の売電額は2,633kwhx8.5円=22,380円約10万円強の減になります。


そこで浮上しているのが「ソーラーシステム+蓄電池」というものです。
現状での家庭用蓄電池の価格(2020年)をリサーチしました。

蓄電池、パワコンディショナー(蓄電と放電のコントローラー)、電線、部材、工事費等で
ざっくり200万円になります。
蓄電池の蓄電容量は6.5kwhです。

 

先ほどの例では売電量が年間で2,633kwhになりますが、これは単純に365日で割ると7.2kwh/日です。
蓄電容量6.5kwhは太陽光電気一日分の発電量を貯めるのに精一杯です。
雨や曇りの日、昨今の台風などの自然災害時を勘案すると最低2~3倍の蓄電量が欲しいところですが、
現状は10 kwh以上の蓄電量の家庭用蓄電池は見当たりません

 

お粗末な話ですし、家庭用蓄電池はベラボウに高価ですが、ソーラーパネルと同様に需要が進み蓄電池の流通が拡大すれば確実に値下がりすると思われます。

 

費用対効果を考えると、現状は慌てて蓄電池を設置するべきではないでしょう。
少なくとも価格が下がり大容量の蓄電池が出るまで待ちましょう。
早ければ3年程度で変化が現れると考えます。

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