株式会社芹工務店
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スタッフブログ

芹澤 素臣|社長 2022.02.05

幸せのなる家

芹澤です。

2月になってしまいましたが2022年も宜しくお願い申し上げます。

今回のBlogはオーナー通信の新年号でも掲載した内容ではありますが、多くの方にご覧いただきたく以下へ転載します。

 

 

新型コロナウィルスは依然世界を揺るがしており、住宅業界にも大きな影響を与えました。昨年中盤から住宅業界では3つの「ショック」に見舞われております。

 

①「ウッドショック」

アメリカでは在宅勤務率増加と好景気に伴い、木造の一戸建て住宅建築ラッシュが発生したことを契機に、日本をはじめとする先進国諸国への木材供給が激減&高騰する事態になりました。それにより国内では木材の納期遅れによる工期遅延や価格高騰により支払いが出来ず工事がストップするという事態も発生しているそうです。日本は国土の3分の2が森林であるにもかかわらず、数十年前から安価な輸入木材に依存してきたことで、国内の林業は衰退の一途を辿っております。ウッドショックを契機に再び国産材に注目が集まり始めましたが、一度衰退した林業を復興させて、安定した国産材の供給ができるのはまだ遠い先だと言われております。

 

②「脱炭素ショック」

一昨年、菅義偉元首相が2050年のカーボンニュートラルを宣言したことで、高気密高断熱住宅に興味を示す消費者が増えてきました。ただし現行の日本の省エネ基準は、先進国の中でも最低レベルのため脱炭素化は遅々として進まないであろうと言われております。また国内では未だ現行基準に沿った住宅を建てるスキルが不足している建築会社が多数いる事も大きな問題として挙げられております。

 

③「YouTubeショック」

スマートホン所有者のうちYouTubeの認知度は96%、利用率65%と言われております。住宅業界でも数年前からYouTubeの活用が始まりましたが、在宅時間が延びたことでYouTubeの視聴時間増加に伴い、登録者数が数万を超える住宅系YouTuberやインフルエンサーが出現しはじめました。彼らがこれまで消費者の関心が低かった「住宅性能」について発信し始めたことにより、高性能住宅に取り組む建築会社に注目が集まってきたことは大変素晴らしいことです。ただしそれらのインフルエンサーの中には詐欺まがいの情報を発信する人間も多数いることから、偏った知識をベースに住まいづくりを進める消費者が増えてきたことが、昨今大きな問題となっております。

 

これらのように未来の住宅業界は問題が山積しております。私たちが出来ることは微力かもしれませんが、これからの住まいのために以下を励行してまいります。

 

①「直下率最低50%以上確保」

直下率は不足していると、2階の柱を受ける横架材が大きくなることでコストアップにもつながる他、構造と耐震性の低下を招きます。芹工務店では適切な柱の直下率を確保することで、むやみな梁等の横架材サイズアップを防ぎます。

 

②「シンプルな住まいの提供」

むやみに凹凸のある住まいは、同じ坪数であっても成型の住まいに比べて材料も多くなります。これによりコストアップはもちろんのこと、複雑な形状の住まいは外皮が大きくなることで外壁の修繕費をはじめとする将来的なメンテナンスコストへも影響し、断熱性能の低下も招きます。芹工務店では常にシンプルな住まいを提供することをお約束いたします。

 

③「顔の見える住まいづくり」

情報過多のこの時代に私たちが出来ることは「顔の見える住まいづくり」だと思います。住まいづくりは建てて終わりではありません。お引き渡し後もオーナー様へ寄り添える会社でありたいと思います。これから住まいづくりを進める方にとって「安心感」がキーワードになると思います。そのためには様々なコンテンツで社員をはじめ、現場で従事する職人さんの様を発信することで、出会う前から私たちがどんな会社であるかをわかってもらえるようになりたいと思います。

 

今年も、私達のコンセプトである「幸せのなる家」を提供し続けることで、私たちの住む地域、国、そして地球に明るい未来が到来することを目指し頑張ってまいります。

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