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芹澤 覚|会長 2014.07.12

快適シリーズ 8 高気密・高断熱住宅の作り方1

CO2発生を押さえ、光熱費を減らすには高断熱、高気密は必須のことだと考えます。

高断熱・高気密住宅とは、夏冬の厳しい環境の時期にはシッカリと外部から遮断した内部空間を造り、快適な環境に保ち、春秋の快適な時期には窓を開けて外と一体になった環境を楽しもうというものです。

 

特に、花粉症の対策には高断熱・高気密住宅は最適なシステムです。

計画換気システムの吸気口についたフィルターがシッカリと花粉の侵入を防ぎます。

 

なによりも、この高断熱・高気密住宅は建物全体を同じ環境にできるので、部屋によって温度差がでることがありません。

つまり、冬場に居間から廊下や、トイレ、お風呂に入ったときの急激な寒さや、夏場のドカッとくる暑さがなくなります。

 

そのうえ、一階の床下まで室内と同じ環境にすることで、床下の結露や冬場の床の冷たさも解消してくれます。

 

家全体がおなじ温度、湿度を保ってランニングコストが下がる。

それが、地球環境の保全にも寄与するというすばらしいシステムだと思います。

 

しかし、そのためにはクリアしなければならない、いろいろな問題があります。

 

第一に、断熱は気密・結露・換気と一体で考えなければならないという問題です。

そもそも、家の北側の壁や、押入れの中、窓ガラスに結露が起きるのは、壁や開口部の断熱性能が悪いために室内の暖かい空気が冷たい壁にあたって温度が下がり空気中の気体の水分が液体になって放出された結果なのです。

 

そのためにも、家の断熱性能は上げなければなりません。

いくら断熱性能の良いものを使っても、スキマがたくさんあれば、そのスキマから熱はドンドン逃げていきます。

あるいは、暑い季節ならば熱はドンドン侵入してきます。

 

また、気密が悪ければ、室内側や室外側の空気が断熱層の中を通過してゆきます。

空気の持っている気体の水分が、断熱層を通過する間に温度が下がることで飽和水分率をオーバーした分が結露して、断熱層の中に液体の形で水として残ってしまいます。

 

それが、断熱材の断熱性能を低下させ、また、壁体内にカビを発生させるのです。

 

ですから、シッカリ気密性能を上げなければなりません。

 

しかし、気密の良い部屋で人間が生活すると、呼吸をしますし、煮炊きもする結果、H2OCO2を発生してドンドン空気が悪くなります。

 

つまり、熱や、二酸化炭素や湿気を発散させます。

そこで、適度に管理された換気が必要となるわけです。

 

すみません。

少し長くなるので続きは明日。

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