芹澤 覚|会長 2013.12.03
先日の「塗り壁」の続きです。
営業の野嵜君が見学会のチラシ用に「塗り壁」について調べてくれました。
私の書いた「塗り壁」に足りなかったアカデミックな分です。
空気が乾燥した冬場は特に静電気が発生しやすく、
パソコンなど電気機器の故障の原因にもなります。
そのような中、静電気が発生しない壁として今密かに注目されている『漆喰』。
古くから城郭・土壁の塗り壁として使用されてきた漆喰ですが、
極めて高いポテンシャルを兼ね備えた素材であることは、
意外と知られていません。
では、なぜ『漆喰』は静電気を発生させないのでしょうか。
それは、漆喰の主成分である消石灰(水酸化カルシウム)は、
空気中の二酸化炭素を吸収しつづけ、石灰石(炭酸化カルシウム)に戻ります。
これを炭酸化反応といいます。
この消石灰の固結する化学的仕組みが、静電気を発生させない理由です。
お部屋の壁に漆喰を塗った場合、
上記の炭酸化反応によって壁の表面は石灰石(炭酸カルシウム)となります。
炭酸カルシウムは静電気を溜めない安定した物質といわれており、
そのため静電気が発生せず、さらにホコリ等も付きにくいのです。
ということで
今回のブログは野嵜先生の労作をパクらせていただきました。
ご苦労様でした。