芹澤 覚|会長 2013.11.19
世界のコメの移動について
コメは世界中で食べられるコムギや家畜の資料となるトウモロコシと違って
アジアを中心とした食べる地域と生産する地域が重なります。
このため生産国内でほとんど消費され輸出される量は比較的少ないようです。
生産量に対する輸出の割合はコムギが2割、トウモロコシが15%に対して
コメは5%以下です。
しかし、コメも消費量が増えるに従って、生産量に対する輸出量の割合も増加して、
現在では8%台に達っしました。
理由はアフリカや中東の輸入の増加です。
輸入国トップ5はナイジェリア、中国、インドネシア、イラン、フィリピンです。
輸出国トップ5はインド、ベトナム、タイ、パキスタン、米国です。
コメの生産量の増加は作付面積が増えたのもあるが、単位あたりの収穫量が伸びたのも
大きく貢献している。
日本はかって世界最高の単位収穫量を誇っていたが、現在ではヘクタールあたり4.9トン
でアメリカの5.5トンより下回っている。
ベトナムでは3トンを越え、アフリカ諸国でも2トンに迫っている。
この先はこれらの国々が単位収穫量を伸ばすと考えられるので
生産量は増え続けると思われる。
ただし、生産されるコメの種類は日本の短米(ジャポニカ)はほとんど日本と朝鮮半島、
それに隣接する中国東北地方だけで、
世界的には長米(インディカ)が主流で約8割を占めています。
私見ですが、日本は減反とかなんとか言ってないで輸出品としてのお米を生産するために
今のお米に対する農政を全廃してドンドンお米作りをさせたらいいと思うのです。
日本でも大きな田んぼで単位収穫量の高い長米を作って
もっぱら輸出するというのはドウでしょうか。
チャンスはありそうな気がするんですがね。